エステバン・バタラン [フィラデルフィア管弦楽団 首席トランペット]
Esteban Batallán, Principal Trumpet of The Philadelphia Orchestra

 2019~2024年シカゴ交響楽団の首席トランペット奏者を経て、2024年よりフィラデルフィア管弦楽団の首席奏者を務める。これまでに、香港フィルハーモニー管弦楽団の2018/19シーズン首席奏者、2002~2018年グラナダ市管弦楽団の首席奏者、2015~2018年ミラノ・スカラ座管弦楽団およびミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団の首席客演奏者、2010~2014年セビリア王立管弦楽団の首席客演奏者を歴任。
 ソリストとして、シカゴ交響楽団、パリ室内管弦楽団、香港フィルハーモニー管弦楽団、グラナダ市管弦楽団、スペイン放送交響楽団、ジュネーヴ・カメラータ、ガリシア王立フィルハーモニー管弦楽団、グシュタード祝祭管弦楽団、ビルバオ交響楽団、インド交響楽団等と共演している。幅広いレパートリーを持ち、彼のために作曲された作品の初演や自作自演も行う。伝説的なジャズ・トランペッターのアルトゥーロ・サンドヴァルとも親交が深く、「Mr. Batallán」と名付けられた作品が捧げられ、2021年にガリシアで初演した。2025年1月、リッカルド・ムーティ指揮シカゴ交響楽団とハイドン&テレマンのトランペット協奏曲を共演する。
 世界各地のオーケストラの客演奏者として、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、イギリス室内管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、グシュタード祝祭管弦楽団、バーゼル交響楽団、ヒューストン交響楽団等でも活躍し、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン、ズービン・メータ、ベルナルト・ハイティンク、ヘルベルト・ブロムシュテット、マイケル・ティルソン・トーマス、クリスティアン・ティーレマン、クラウス・マケラ、ヤコブ・フルシャ、パーヴォ・ヤルヴィ、ヤニック・ネゼ=セガン、ダニエレ・ガッティ、ウラディーミル・アシュケナージ、リッカルド・シャイー、アラン・ギルバート、ファビオ・ルイージ、シャルル・デュトワ、ラハフ・シャニ、ジャンカルロ・ゲレロ等の指揮者のタクトで演奏している。
 ガリシア(スペイン)生まれ。7歳から同地の音楽学校で学び、その後ポンテベドラ音楽院とビーゴ音楽院でハビエル・ヴィセイロに師事。1999年にガリシア音楽大学へ入学し、ハビエル・シモのマスタークラスを受講。2000年、スペイン国立ユース・オーケストラのメンバーに選出された。2003年ベオグラード国際青年音楽コンクール優勝、2003年ヤマハ国際コンクール優勝、2006年モーリス・アンドレ国際トランペット・コンクール入賞。
 グラナダ市管弦楽団のユース・アカデミーで16年にわたりコーチを務めたほか、これまでに、コルバーン・スクール、ニューイングランド音楽院、パリ国立高等音楽院、ヴァンダービルト大学、イリノイ大学、ライス大学、カーティス音楽院、クリーヴランド音楽院、ヒューストン大学等でマスタークラスを開催し、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各国で開催されるブラス・フェスティバルに招かれている。2020~2022年ルーズベルト大学シカゴ・カレッジ・オブ・パフォーミング・アーツで講師を務めた。現在はデポール大学で後進の指導にあたり、シカゴ・シビック・オーケストラでコーチを務める。

オフィシャルウェブサイト

【公演情報】
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 みなとみらいシリーズ定期演奏会第407回
2025年9月13日(土)
横浜みなとみらいホール