デイヴィッド・クーパー [ホルン]
David Cooper, Horn

 リリカルなフレージングと卓越したテクニックで、同世代を代表する世界最高峰のホルン奏者の一人として知られる。2023年、グスターボ・ドゥダメルよりロサンゼルス・フィルハーモニックの副首席ホルンに任命された。
 ビクトリア交響楽団とフォートワース交響楽団を経て、2011年よりダラス交響楽団の第3ホルンを務め、2013年には首席ホルンに就任した。その後、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ首席ホルン、シカゴ交響楽団の首席ホルンを歴任。2013年にはナショナル交響楽団、2023年にはサンフランシスコ交響楽団の首席ホルンの座を獲得している。
 これまでに、フィラデルフィア管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、香港フィルハーモニー管弦楽団、ボルティモア交響楽団、セントポール室内管弦楽団、バルセロナのリセウ歌劇場、ロンドン交響楽団等、世界各国の著名オーケストラに首席ホルンとして客演している。2024年には、クラウス・マケラが首席指揮者を務めるオスロ・フィルハーモニー管弦楽団のヨーロッパ・ツアーへ首席ホルン奏者として参加した。
 オーケストラでの活動に加えてソロや室内楽でも国際的に活躍しており、録音は『ホルン三重奏曲集』(ヴァイオリン:アレクサンダー・カー、ピアノ:オリオン・ワイス)と『インプレッションズ』(ピアノ:キャリー・チャウ)をリリース。また、『モアナ2』をはじめのとする映画のサウンドトラックにも参加している。
 次世代の音楽家の育成にも力を注いでおり、各国でコーチングやマスタークラスを開催している。また、恵まれない地域の若い音楽家を支援する非営利団体Horns for Hopeを設立。現在、ルーズベルト大学とシカゴ・シビック・オーケストラで講師を務めている。
 アメリカ・ミシガン州ランシングの音楽一家に生まれ、デール・バートレットのもとホルンを学ぶ。高校在学中にミシガン州立大学管弦楽団に入団。カーティス音楽院で学び、タングルウッド音楽祭のフェローシップにも選出され、マルボロ音楽祭にも3度参加した。ホルンをジェローム・アシュビーとエリック・ラスクに師事。

オフィシャルウェブサイト

IMPRESSIONS

フランセ:ディヴェルティメント(ホルンとピアノ版)
ボザ:頂上で
トマジ:コルシカの歌
ビッチュ:コラール
ダマーズ:ホルンとピアノのためのソナタ
デザンクロ:カンティレーヌとディヴェルティスマン
プーランク:エレジー
バルボトゥー:四季
マルセル・ポート:サラバンド

ピアノ…ケイリー・チョウ